2017年11月1日水曜日

『エスカレーターは弱者にやさしいですか?』2017年11月

先日、父の通院の付き添いで、ちょっと大きめの総合病院に行ってきました。
当たり前のことなのですが…エスカレーターは、とてもゆっくりと動いていました。
それはそうですよね。お年寄りや、具合の悪い人が乗るのですから、ゆっくりと動いてないと、乗れませんものね。
もちろん、2人並んで乗れる幅です。駅などでは…片側に乗って、もう片側は急いでいる人が昇っていくという感じですよね。
病院のエスカレーターは、付き添いの方が、具合の悪い人の傍らに乗っています。これは、エスカレーターはこの幅が必要だととても納得する風景でした。

そして、その日の夕方、東京の赤坂で人と会う約束があったので、電車で移動しました。

電車の最後尾に乗り、目的地で降りた駅では、目指す改札口はホーム最前部だったので、ぽつぽつ歩いて最前部のエスカレーターを目指しました。先に見えるエスカレーターには人が殺到して、ホームにあふれています。
どんどんその人たちが、エスカレーターで地上に運ばれて行きます。
私が行くころには、もう、ゆっくり乗れるなと思って歩いていました。すると、なんと、私がエスカレーターにたどり着く前に次の電車来てしまって、あっという間に人の波に飲み込まれてしまいました。

そしてやっと乗ったエスカレーターが、早い!
病院のエスカレーターと同じものとは思えないほどです。
このエスカレーターにはお年寄りや、具合の悪い人は乗れないな~と思ったりしました。
ましてや、のろのろ乗っていたら怒られてしまいそうなほど、次から次へと人が押し寄せてきます。
エスカレーターは本来、病院にあるように、お年寄りとか、身体の不自由な人のために考えられたのではないでしょうか?
でも、そのエスカレーターが、駅に導入され、もっと早く人を運ばないといけない。
そのためには、エスカレーターのスピードを上げればいい…となって、結果として、エスカレーターを開発した本来の目的である、お年寄りや体の不自由な方のために考え出されたはずのエスカレーターから、そういった人たちがはじき出されてしまっという感じですね。
今の日本の経済社会、何か作る時には弱者のためと言いながら、普及すると弱者のことを忘れてしまう…そんな世の中みたいな気がしています。




 
八ヶ岳の秋をとろうと思いました。
自然の風景を切り取るのは本当に難しい。

写真の中に取り込めるほど小さくないと感じました。同時に、プロの写真家は、それを切り取るんだからすごい!と、思いました。



クラフトでしゃもじ考えています。
お箸作って、しゃもじ作って、ご飯を炊いて、食べましょう。






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